PushbulletとIFTTTで、完全無料のプッシュ通知システムを作る
2014/12/09
※追記:2014/04/04
IFTTTがアップデートして、iOS通知センターに対応しました。iPhone本体のみでプッシュ通知システムが実現できます。詳細はこちらをどうぞ → IFTTTのアクションに「iOSの通知センター」が追加されました
Android版でのみ提供されていた『Pushbullet』というアプリが、iPhoneにもやってきました。
どんなことができるアプリかというと、PCとスマホ間で簡単にデータのやりとりができるアプリなんです。
PC側はPushbulletのChrome拡張機能ダウンロードし、iPhoneではアプリをインストールしておきます。双方でGoogleアカウントでサインインすればもう連携が完了。
Chrome上の右クリックメニューから、文字列でも、リンクでも、画像でも、スクリーンショットまでiPhoneに転送できちゃいます。逆にiPhoneからChrome側に送ることもできます。
※参考:PCとiPhoneを同期してお互いのあらゆるデータを同期できる『PushBullet』 : ライフハッカー[日本版]
※参考:スマホとPC間でデータやリンクを簡単にやり取りできる「Pushbullet」のiOS版が登場 – GIGAZINE
ほ~データ転送ができるんだ~と眺めていたんですが、この『Pushbullet』、IFTTTにチャンネルとして登録されていると知って、ガバっと興味が高まりました。
この2つを使えば、なんでもプッシュ通知して、しかも完全無料のシステムができるじゃないですか!
IFTTTを使うと、Pushbulletがプッシュ通知の「口」になる。
IFTTTは、「アレをやったらコレをやる」を全自動でやってくれるWebサービス。TwitterやFacebookなどのSNSから、Google系のサービス、Evernote、iOS標準アプリまで、対応しているサービスが多いのが特徴です。
※参考:IFTTT – 「IFTTT」で夢の全自動ライフ。Twitter、メール、写真バックアップも自動で便利なツールアプリ!使い方とおすすめ「レシピ」も紹介!|アプリ学園
そのIFTTTに、Pushbulletも対応しています。
「コレをやる」に相当する「アクション」に、「Push a note」「Push a link」「Push file」「Push Address」の4種類が登録されています。
どういうことかというと、「他のサービスで何かあったら、Pushbulletを使ってスマホにプッシュ通知が行くようにできる」んです。
プッシュ通知関連のサービスは、『Boxcar』や『Pushover』などがあるんですが、対応サービスが少なかったり、有料だったりと、僕はいまいち使いきれていませんでした。
でも、Pushbullet+IFTTTなら、IFTTTの多彩な対応サービスが使えるし、なにより両方とも無料で使えるんです!これがワクワクせずにおれぬかというわけです。
Pushbullet+IFTTTでできる「レシピ」の例
具体的にどんなことができるの?というのを見て行きましょう。
IFTTTには既にユーザによってPushbulletを使ったレシピ(「アレをやったコレをやる」のテンプレート)が作られています。その中からピックアップしてみますね。
天気予報のWeatherチャネルと組み合わせた例です。
WeatherはYahoo!Weatherを使っており、任意の地点の天気予報をトリガにできます。「朝7時に今日の天気予報をプッシュ通知する」や「18時になったら明日の天気予報をプッシュ通知する」なんてこともできます。
「Googleカレンダーに今日が誕生日の人がいたら、プッシュ通知で知らせる」
忘れちゃいけない情報はプッシュ通知で知らせてもらえると助かります。Googleカレンダーの今日の予定に”Birthday”が含まれていたら通知してくれるレシピです。誕生日以外にも、会議や記念日など、忘れちゃいけない予定の名前を登録しておくといいかもしれませんね。
「AmazonUKからのメールが届いたらプッシュ通知で知らせる」
メールの着信通知は標準機能でもありますが、特定のメールのみ通知したい場合はこのレシピが使えます。送信元アドレスや件名、本文の内容などからキーワードにマッチするメールのみ通知してもらえます。
スポーツニュースや試合結果が気になる人はこんなレシピはどうでしょう。スポーツ専門チャンネルESPNとの組み合わせです。メジャーリーグやNBA、セリエAなどのチームについて、最新情報や試合結果を受けとることができるようになります。
「DropBoxの共有フォルダに新しいファイルが入ったら、ファイルをプッシュ通知で送る」
DropBoxで共同作業をしている人向けのレシピです。新しいファイルが入ったことを通知するだけでなく、ファイルそのものを送ってくれます。話が速すぎますね。
上のレシピはWikipediaのものですが、RSSをトリガにすれば、特定のブログが更新されたことを知ったり、ニュースサイトで特定のワードが出た時に教えてもらったり、情報収集の幅が広がります。
まだまだいろいろできそう!
SNS関連は既にプッシュ通知の機能を備えているので、あまりPushbulletの出番はなそうですが、iOSの位置情報チャンネルと組み合わせたら「会社から出たら通知」なんてのもできそうですし、まだまだいろいろなレシピが生まれそうです。
忘れちゃいけないこと、すぐに教えてほしいことなど、プッシュ通知して欲しい情報はありませんか?
それ、Pushbullet+IFTTTで解決するかもしれませんよ。