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死者からの手紙『ThrowBack』

   

「課長!」
「なんだ慌てて」
「先月、錦糸町で見つかった男の変死体、覚えていますか」
「あれか。あれは自殺でカタが付いただろう」
「当時の恋人だった女が、今日、男からメールが来たと言うんです」
「はぁ!?バカ言え、死体がメールなんか出せるわけ無いだろう」
「もちろんです。男が使ったのは『ThrowBack』というアプリです」

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「スロ……なんだ」
「『ThrowBack』、”投げ返す”という意味の英単語です」
「そのスローなんとかがどうした」
「『ThrowBack』は、写真を未来に向かって送信することができるんです」
「……もっとわかるように言ってくれないか。投げ返すとか、未来とか、さっぱりわからない」
「これを見てください。『ThrowBack』の画面です。僕のアカウントでログインしてあります」

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「やけにシンプルだな」
「最初に写真を選ぶんです」
「写真?」
「その場で撮影するなら「Capture Now」、カメラロールから選ぶなら「Grab the past」です」
「なんでもいいから選んでみ……オイ!」
「へへ、撮っちゃいました」
「ったく……」
「写真を選んだら次の画面です」

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「この画面で、写真をいつの未来に送信するか選びます」
「おい待て、さっき撮った写真は、いま見ないのか?」
「見ません。見られるのは、最低でも1ヶ月後です」
「1ヶ月後……!?」
「上部のメニューから”Range”を選ぶと、わかりやすいですね」

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「最短で1ヶ月、最長で5年、『ThrowBack』側で写真を保存しておきます。そして「その時」が着たら、指定したアドレスにメールで写真を送信するんです」
「つまり……今撮った写真が、未来の自分に届く、ってことか」
「そうです」
「それで最初の話に戻るんだな」
「はい、女の元に、男からメールが来ました。『ThrowBack』を使って」
「まさに、死者からの手紙、ってわけか……」
「はい」
「送られてきた画像はなんだ」
「「結婚しよう」と書いたスケッチブックを、男が持っている写真です」
「……なんでそんなことを」
「写真が届いた日は、2人が付き合いだした記念日なんだそうです。『ThrowBack』は1ヶ月以降ならば日付の指定もできます」

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「しかしそんな写真、男のiPhoneからは見つからなかっただろう」
「最初の「Capture Now」で撮った写真はカメラロールには残らないんです。ほら、さっきの課長の写真、残ってないですよね」
「なるほど……」
「そして、やっと本題なんですが……ここまで周到にサプライズを演出する男が……」
「自殺なんてするわけがない、か」
「もう一度、周辺をあたります」
「待て、女に言っておけ。また『ThrowBack』が来たら教えろとな」
「また……ですか?」
「今度は犯人の顔が送られてくるかもしれん」
「……!わかりました!」

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