『ATOK for iOS』に隠された、開発者たちの喜びの声
2014/09/24
『ATOK for iOS』がリリースされました。
言わずと知れた、ジャストシステムの日本語入力ソフトATOK。一太郎、Windows、Mac、AndroidなどOSを渡り歩き、「最高の日本語変換」でユーザの心を掴んできたATOKであります。
その快適さをiPhoneにも……と行きたかったのですが、当初iOSではキーボードが変えられない制限があり、実現できず。
標準キーボードになれない代わりにと、メモアプリの『ATOK Pad』や、Twitterクライアントの『Tweet ATOK』をリリースし、ATOKの日本語変換の技術がiPhone上でも動くことを証明してきました。
そして時は2014年。
iOS8から外部キーボードの制限が解かれ、ようやく『ATOK for iOS』がリリースとなったわけであります。
「待ちに待った」「真打ち登場」「iPhone登場以来7年越しの夢」など、各メディアでも『ATOK for iOS』の登場を喜ぶ声が上がっておりました。
しかし、誰よりも喜んでいるのは、開発者さんなんじゃないかと思うんですよね。
僕がそのことを思ったのは、『ATOK for iOS』にデフォルトで入っている、定型文を見た時でした。メール署名や顔文字などに混じって、こんな定型文が入っているんです。
_人人人人人人人人人_
> ATOK for iOS <
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喜び、爆発してるなぁ……!とジーンとしちゃったんですよね。
iOS8が発表された今年6月。他社製キーボードが使えるようになった、という内容に、みんなが一斉にATOKの方を振り返った気がしました。その時、ジャストシステムは「ずっと待ち望んでいました」「前向きです」とコメントしていました(ジャストシステム、iOS 8対応ATOKの提供に意欲。非アップル製IME解禁を「ずっと待ち望んでいた」 – Engadget Japanese)
それから6ヶ月経った9月、ATOK for iOSの予告サイトが公開され、「はい、実はiOS向けATOK作ってました。」と”開発リーダー”の手書きのメッセージが掲載されました(ASCII.jp:iOS向けATOKついにきた! 「実は作ってました」)
ずっとマシンの上で日本語変換をしてきた開発チームが、手書きのメッセージを寄せてきた、というところに、なんかグッときたのを覚えています。落ち着いたトーンながら、この手で作っています、という強い意志を感じました。
そして、満を持しての『ATOK for iOS』リリース。
その喜びが、あの定型文にこめられているのではないかなぁ、と勝手に推測しているのでした。
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リリース直後でまだちょっと不安定なところもあるけど、キーボード種類の充実やATOK Syncアドバンス対応など、長期のロードマップも発表されています。アップデートで徐々によくなっていくことでしょう。(7年越しの夢:iOS史上、最高の日本語変換を――待望の「ATOK for iOS」を使ってみた – ITmedia PC USER)
メールで、Twitterで、Evernoteで、その他たくさんのアプリたちで、ATOKで日本語変換を楽しみたいと思います。
_人人人人人人人人人_
> ATOK for iOS <
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