お客様は猫様です。『ねこあつめ』でPDCAサイクルを回す
2015/03/07
『ねこあつめ』 にハマっております。
縁側にボールやダンボールなどのグッズを配置し、猫が集まってくるのを待つ放置ゲー。ただそれだけなのに、毎日毎日様子を見てしまう。
ぼんやりと、猫を集めるゲームだーと思ってたけど、これ違う。猫が集まってくれるゲームだ。プレイヤーより、猫のほうが立場が上なのだ。
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『ねこあつめ』は貨幣経済である
『ねこあつめ』では、「にぼし」を消費してグッズを買い揃える。
グッズを庭先に置いておくと、猫が集まってきて、ひとしきりグッズで遊んだ後いなくなる。その時「お礼にぼし」を置いていってくれる。この「にぼし」を貯めて、また新しいグッズを買う。
つまり「にぼし」は通貨である。
ということは、猫→プレイヤーに通貨の流れがあるわけで、それはつまり「グッズで遊んだ対価」として通貨(にぼし)を得るのである。
貨幣経済じゃないか。
プレイヤーは得られた通貨で設備投資を行い、顧客満足度を高める。より良い設備であれば、より満足度が得られ、より多くの通貨が手に入る(はず)。
そしてプレイヤーがやることは、どのグッズをおくか考える(Plan)→グッズを置く(Do)→お礼にぼしをカウント(Check)→次のグッズを検討する(Action)である。僕はPDCAサイクルをずっと回していたのか!
猫たちはとても静かなお客様である。クレームも要望も言わない。カリカリ(エサ)がなくなれば、ただひっそりと来なくなる。普通この手の放置ゲーなら「カリカリがなくなりました!」とか通知がくるものだけど、それもない。
しばらく時間が経って、あ!わすれてた!と『ねこあつめ』を開くと、誰もいない庭先と空になったエサの皿、という寂しい絵にぶつかる。でも「お礼にぼし」の一覧をみると、どの猫がなんのグッズで遊んだかわかる。
わかるけど、特に説明はなくて、猫とグッズとにぼしの数がわかるだけ。自分がいない間に、なにがあったのか想像する幅がある。他の猫にくらべてたくさんにぼしをくれる猫もいて、めっちゃ楽しかったのかな……とか思ったりする。
『ねこあつめ』はとても静かな放置ゲーで、プレイヤーがいない間の「スキマ」を想像させてくれる。その空気がとても心地いいのだ。
